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100団体を超えるオーケストラの稀少な自主制作盤を網羅 全294タイトル掲載!
定番のクラシックディスクガイドの裏を突く、一発ライヴ&一発録音の世界。
奇跡の名演も演奏ミスも乱れやズレも、ありのままに捉えた貴重な音源の数々──ロングレビューによる決定版。
篠﨑博
1961年東京に生まれたAB型の魚座。すなわち古き良き時代の昭和世代であり、バブル期を満喫した極楽とんぼ。父親が好んで聴いていた演歌と軍歌に囲まれながら幼少期を過ごす。反抗期の始まるのが小学五年生と早く、父親の音楽的嗜好に反発し、クラシック音楽とプログレッシブロックを聴くようになる。初めて手に入れた音盤は、バーンスタインがニューヨーク・フィルを指揮した「運命&未完成」(CBSソニー盤)とフリッチャイがベルリン・フィルを指揮した「新世界」(ヘリオドール盤)、そしてピンク・フロイドの「狂気」(EMI盤)であった。この三枚のアルバムが少年に与えた影響は極めて甚大なもので、その後の音楽的嗜好を決定づけた。その後、高校時代に悪友たちからキング・クリムゾンを勧められ、一気にのめり込むと同時に、クリムゾンに影響を与えたフリージャズにも急接近する。そのためクラシック音楽の中でも前衛音楽を好むようになってしまう。しかし大学のオーケストラでオーボエを吹くようになると、クラシック音楽の魅力の一つが個性豊かな演奏であることを実感し、音盤漁りに邁進し、コレクターへの道を本格的に歩み始める。大学卒業後は外資系製薬企業へ就職し、定年退職するまで営業部門で勤め上げる。当時の製薬企業の営業は出張も多い上、医師にはクラシック音楽を愛聴する人間が少なくないため、出張では地方の音盤ショップを巡っては音盤を買い漁り、夜は医師の接待を兼ねて多くのコンサートに足を運ぶ。また仲の良かった音盤ショップからは新譜の宣伝文を依頼されることもあり、拙い文章を書いていたが、その一部は本書でも引用している。そして21年3月に定年退職を迎え、ついに念願の音盤聴き放題の悠々自適生活に突入する。しかし3万枚を超える音盤を死ぬまでに全て聴くことは不可能だということに気付き、聴くべき音盤を選択する作業に入る。その一環として生み出されたのが本書である。なお出版されるか不明であるが、「消えたレーベル、消えた名盤、消えた演奏家(仮題)」や「クラシック音楽ライヴ・イン・ジャパン(仮題)」などの執筆も密かに画策している。乞うご期待!