心に響く望郷の調べ - 甘く煌びやかなハンガリー・オペレッタの世界
- 通販番号
- 1009214776
- 発売日
- 2026年04月18日
- EAN
- 0199584135427
商品詳細情報
【収録内容】
1. カールマン:『伯爵夫人マリツァ』より「来れ、ジプシー」
2. カールマン:『伯爵夫人マリツァ』より 「ヴァラシュディンへ行こう」
3. カールマン:『伯爵夫人マリツァ』より「ウィーンへ愛をこめて」
4. カールマン:『皇后ジョセフィーヌ』より「愛は魔法の歌を歌う」
5. カールマン:『チャールダーシュの女王』より「踊りたい、歓声を上げたい!」
6. カールマン:『悪魔の騎士』より「山の湖のように深く……これほど深く愛せるのは、ハンガリー人だけだ」
7. レハール:『ロシアの皇太子』より「ヴォルガ河岸に立つ兵士」
8. レハール:『フリーデリケ』より「おお、恋人よ、私の恋人よ、どれほど君を愛していることか!」
9.レハール:『微笑みの国』より「常に微笑むのみ」
10. レハール:『微笑みの国』より「私たちの心に誰が恋を沈めたのか」
11. レハール:『ジュディッタ』より「青い夏の夜のように美しい」
12. アブラハム:『ハワイの花』より「海の楽園よ」
13. アブラハム:『ハワイの花』より「君の足元に世界を捧げたい」
14. アブラハム:『ヴィクトリアと軽騎兵』より「失礼、奥様」
15. アブラハム:『ヴィクトリアと軽騎兵』より「この世界にひとりの娘だけが」
16. アブラハム:『ユリア』より 「すみません、私のかかとを見てください」
17. アブラハム:『夜のジプシー』より「この世で最も美しい想い」
18. レイモンド:『青い仮面』より「ブダペストのユリシュカよ」
19. ドスタル:『ハンガリーの結婚』より「愛とは何か、自分の心に聞いてごらん」
20. フスカ:『ボブ・ヘルツェグ(ボブ王子)』より「ロンドンには通りがいくつもあって」
21. エルケル:『バーンク・バーン』より「故郷よ、私のすべてよ!」
22. ゴルドマルク:『シバの女王』より「摩訶不思議な調べ、うっとりするような芳香」
【演奏者】
ヨナス・カウフマン(テノール)
ニコラ・ヒレブラント(ソプラノ:2,5,10,11,13,15,18,19)
ディルク・カフタン(指揮)ハンガリー国立歌劇場管弦楽団
【録音】
2025年11月25日~27日、ハンガリー、ブダペスト、ハンガリー国立歌劇場エッフェル・アート・スタジオ内フリッチャイ・スタジオ、
2025年11月28日、ブダペスト、芸術宮殿ベラ・バルトーク・コンサートホール
ヨナス・カウフマンの最新録音『不思議な調べ~ハンガリー・オペラ&オペレッタ・アリア&デュエット集』には、カールマン、レハール、アブラハムら19世紀から20世紀にかけてオーストリア・ハンガリー帝国時代(1867~1918年)のハンガリー出身の作曲家によるオペレッタやオペラの美しい名曲の数々が収められています。カウフマンにとっては、2014年の『君は我が心のすべて』、2019年の『ウィーン、わが夢の街』に続く、このジャンルの3枚目のアルバム。共演は、ディルク・カフタン指揮ハンガリー国立歌劇場管弦楽団、そしてデュエットでは、現在最も注目されるソプラノ歌手の一人であるニコラ・ヒレブラントが参加しています。
カウフマンはこの時代について次のように語っています―――「この時代は驚くほど豊かな音楽を生み出しました。振り返ってみると、これらの作品の多くがウィーンで初演され、ドイツ語で書かれていたことは幸運でした。なぜなら、それによってすぐに国際的な成功を収めることができたからです。」
もしこれらの作品がハンガリー語で書かれていたなら、おそらくハンガリー国内のみの作品として、国際的に知られることはなかった可能性もあります。その悲しい一例として挙げられるのが、ハンガリーの作曲家イェネー・フスカ(1875–1960)によるオペレッタです。彼のオペレッタは高い評価を受けながらも、国外で上演される機会は多くありません。今回カウフマンは、その代表作の一つ『ボブ・ヘルツェグ(ボブ王子)』からボブの登場アリアを取り上げています。また、カールマンのオペレッタ『伯爵夫人マリツァ』に登場する「ヴァラシュディンへ行こう」の最後の歌詞では、「あそこでは世界は今も赤・白・緑に染まっている」と歌われています。赤・白・緑はハンガリー国旗の色を表しており、この色彩は歌詞だけでなく音楽の中にも感じられ、ハンガリーの国民的アイデンティティを象徴する要素となっています。しかし、オペレッタの第二の黄金期はこのような単なる愛国的表現にとどまるものではありません。それは同時に、第一次世界大戦とともに失われた自由で国際的、そして文化的に多様なヨーロッパへの郷愁をも象徴しています。オーストリアの作家シュテファン・ツヴァイクが回想録『昨日の世界』で描いたような、戦前のコスモポリタンなヨーロッパの姿がそこに重なるでしょう。
今回指揮を務めたカフタンにとっても、この録音は特別な意味を持っています。彼にとってこのアルバムは、グラーツ歌劇場の音楽総監督時代に徹底的に研究したジャンルとの再会でもあったからです。カフタンは次のように語っています―――「何よりも重要なのは、楽譜には書ききれない音楽の言語を理解することです。グスタフ・マーラーの有名な言葉『最も重要なことは楽譜には書かれていない』は、このレパートリーにも当てはまります。今回の録音が充実したものになったのも、ハンガリー国立歌劇場管弦楽団がこの音楽の本質を理解し、それを生き生きと表現する方法を知っているからです。」
アルバムの最後には二つのオペラ・アリアが収められています。一つは、作曲家フェレンツ・エルケル(1810-1893)のオペラ『バーンク・バーン』から、祖国への情熱的な愛を歌う「故郷よ、私のすべてよ!」、そしてもう一つがカール・ゴルトマルク(1830-1915)の『シバの女王』から「魔訶不思議な調べ」です。このアリアは、高音域で繊細なピアニッシモを響かせることのできる歌手によってこそ、その魅力が最大限に発揮されます。
「こう言われたことがあります―――『あなたの力強い声はスリリングだが、あなたの柔らかな声は私を夢中にさせる』と。ドラマティックな響きは聴く人の身体や神経に働きかけますが、柔らかな響きは心と魂に届くのです」と語るカウフマンは、4月から5月にかけてヨーロッパ13か所でこのアルバムを引っ提げてのツアーを行う予定です。そのエッセンスを遠く離れた日本でも味わえる必聴アルバムと申せましょう
(ソニー・ミュージック)
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