ショパン・ピアノソロ作品全曲録音プロジェクト
- 通販番号
- 1009278986
- 発売日
- 2026年09月16日
- EAN
- 4562264261055
商品詳細情報
ショパン:
【収録内容】
1. バラード 第3番 変イ長調 作品47
2. マズルカ ト短調 作品67-2 遺作
3. マズルカ ヘ短調 作品68-4 遺作
4. ワルツ 第12番 ヘ短調 作品70-2 遺作
5. ワルツ 第18番 変ホ長調 WN53 「ソステヌート」 遺作
6. 舟歌 嬰ヘ長調 作品60
7. ノクターン 第17番 ロ長調 作品62-1
8. ノクターン 第18番 ホ長調 作品62-2
9. ノクターン 第21番 ハ短調 WN62 遺作
10. 即興曲 第3番 変ト長調 作品51
11-14. ピアノ・ソナタ 第3番 ロ短調 作品58 (全4楽章)
【演奏者】
伊藤順一(ピアノ)
DSD11.2MHz ハイレゾ・レコーディング
24bit/384KHz ハイレゾ・ポストプロダクション
企画制作・発売:アールアンフィニ
日本ショパンピアノコンクール第1位、日本ショパン協会賞受賞他多数の国際コンクールで入賞のピアニスト伊藤順一が贈る約8年にわたる長期プロジェクト、ショパン・ピアノソロ作品全曲録音プロジェクト「ザ・ショパン・ツィクルス」第1集です。伊藤はこれまで約8年にわたりパリ国立高等音楽院、リヨン国立高等音楽院、エコール・ノルマル音楽院等フランスで研鑽を積み、ヨーロッパ本流の音楽の伝統に根ざした琴線に触れる深い音楽と、奇を衒わない正統派のテクニックによって高い評価を獲得してきました。旋律がまるで人の声のように自然に息づく歌い方、多彩な音色のパレットから紡ぎ出される奥行きのある豊かな和声、そして聴く人の心の奥深くへ静かに届く繊細な音の佇まいは、伊藤の演奏を特徴づける大きな魅力です。「歌うように弾く」というショパン芸術の根幹とも言える理念は、伊藤の芸術観と深く響き合っています。
ザ・ショパン・ツィクルスに寄せて
この度、ショパン・ピアノソロ作品全曲録音プロジェクト「ザ・ショパン・ツィクルス」をスタート出来ることを大変嬉しく思います。ツィクルスとはドイツ語で“一連のまとまり”という意味があり、一人の作曲家の連作・全集などを指す音楽用語です。私にとってショパンとは、幼い頃から最も身近な作曲家の一人で、その音楽には決して汲み尽くすことのできない豊かさがあり、年齢や経験を重ねるたびにその奥深さを改めて感じています。特に2021年に開催された第18回ショパン国際ピアノコンクールへの出場は、私にとって大きな転機となりました。作品を集中的に学び演奏し続けるなかで、ショパンの音楽には一つ一つの音と、その音の重なりによって生まれるハーモニーに、人類が感じ得るであろう全ての情緒が込められているような印象を受け、強く共感するようになりました。そして、時に私自身がまだ知らなかった感情を教えてくれることもありました。また、ピアノという楽器をシンプルかつ美しく鳴らすショパンの音の配置にも感動を覚えます。現代のピアノは基本的に88鍵ですが、「ド」という音一つとっても、高めのド、低めのドなど、どのようなハーモニーの中で響く「ド」なのかによって鳴らし方、響かせ方が変わります。(弦楽器においては常識ですが、ことピアノにおいてはあまり考えられていません。)つまりは88以上の音が存在することになり、それらをコントロールし、美しく混ぜ合わせることが出来る人こそ、真のピアニストと考えます。実際には、楽譜に書いてある音を単に鳴らす訳ではなく、高め、低めなどコントロールしながら美しく共鳴する音程(ピッチ)で鳴らすことによって、音だけでなく音の輪郭、響き方がより一層多彩になり、聴く人の耳と心に滑らかに、心地良く届くことを知りました。そんなピアノという楽器の真髄を教えてくれたのは、ショパンの音楽です。ザ・ショパン・ツィクルスでは、核となる曲からイメージした副題を付けることにしました。「Maestoso(堂々と、威厳をもって)」と名付けた本アルバムには、晩年ノアンでの作品を中心に収録しました。創作が円熟期を迎えたこの頃は、豊かな抒情性と美しい風景描写の《バラード 第3番》 、 《舟歌》 、静謐な美が感じられる《ノクターン 作品62》、壮大な形式をもち力強く雄大な《ピアノ・ソナタ 第3番》など、その芸術の到達点ともいえる作品が生み出されました。一方で、遺作として残された晩年のマズルカやワルツには、大作とは異なる親密さや率直さが感じられます。そこには、サロンを彩った作曲家としてだけではなく、一人の人間としてのショパンの姿が垣間見えるようです。このツィクルスでは、広く親しまれている名作から演奏機会のあまり多くない作品までを巡りながら、その創作の全体像に、新たな発見とともに少しずつ迫っていきたいと考えます。最後に、この「ザ・ショパン・ツィクルス」は、私のCDプロデューサーでありアールアンフィニ・レーベル代表の武藤敏樹氏からの提案をきっかけに実現したものです。以前からショパンの作品を通して見えてくる創作の軌跡や思索を紐解いてみたいと考えていましたが、その構想を実現してくださったことに心より感謝申し上げます。また、これまでお世話になり導いてくださった先生方、常日頃支えてくれた家族、アルバム作成に携わってくださる全ての方に、この場を借りて厚く御礼申し上げます。ショパンが遺した豊かな世界への探求は、私にとって終わりのない旅です。私自身も演奏家としてさらに学びを深めながら、その尽きることのない魅力と奥深さに向き合って参ります。「ザ・ショパン・ツィクルス」という名の旅を、皆様とともに歩んでいけることを楽しみにしております。
毎夏をノアンで過ごしたショパンに心を寄せて…伊藤 順一 2026年初夏
(ナクソス・ジャパン)
こちらから
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