限定生産 / SACDハイブリッド盤
限定生産 / SACDハイブリッド盤
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2タイトル同時発売
アルゲリッチ&アバド
ショバン&リスト:ピアノ協奏曲第1番
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ご予約を終了しましたシェリング&マリナー
J.S.バッハ:ヴァイオリン協奏曲集
ESSD90140
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アルゲリッチ & アバドの名コンビによる
不滅の名演奏がESOTERICからSACD化 !
アルゲリッチ充実の1960年代を締めくくる名演
クラウディオ・アラウ、ネルソン・フレイレ、ダニエル・バレンボイム、ブルーノ・レオナルド・ゲルバーなど、南米出身の名ピアニストは数多いですが、その中でも最も奔放かつ情熱的な演奏で知られるのがマルタ・アルゲリッチ(1941.6.5ブエノスアイレス生まれ)でしょう。5歳から名教師スカラムッツァに学び、8歳でモーツァルトとベートーヴェンのピアノ協奏曲を弾いてデビュー。14歳の時ヨーロッパにわたり、グルダ、アスケナーゼ、ベネデッティ・ミケランジェリ、マガロフら名だたる名ピアニストに学んでいます。アルゲリッチの名がピアノ界にとどろいたのは1957年、16歳でブゾーニとジュネーヴの2つの国際コンクールで相次いで優勝を飾った時のこと。それを受けて1960年には名門ドイツ・グラモフォンからデビュー・アルバムを発表、さらに5年後の1965年、第7回ショパン国際ピアノ・コンクールでの優勝は、アルゲリッチの名と、美しい黒髪をなびかせた鍵盤の巫女を思わせる容姿とを一躍世界的なものにしたのでした。ショパン・コンクール優勝後は文字通り世界的な演奏活動を行なった時期で、ドイツ・グラモフォンへの録音も活発化し、1967年にはショパン・アルバムと、プロコフィエフ3番とラヴェルを組み合わせた最初のコンチェルト・アルバムの2枚を発表し、さらにその翌年、乗りに乗った1960年代の躍進と充実を締めくくるように録音されたのが、このショパンとリストのピアノ協奏曲第1番2曲を組み合わせたアルバムであったのです。
作品の理想的な再現
ショパンの第1番は、まさにアルゲリッチがショパン・コンクールの本選で弾いて栄冠を勝ち取った作品で、コンクールのライヴ盤もポーランドのMUZAレーベルからレコード化されるほどの完璧な出来でした。それから3年を経てセッションで収録された当盤の演奏は、セッションであることが信じられないほどのテンペラメントの起伏の激しさと推進力はそのままに、さらに強靭な造形力を獲得し、また若きショパンの心情に分け入るような繊細な色彩感、無限に羽ばたくかのような幻想性に溢れた名演に仕上がっています。リストの第1番でも、アルゲリッチは男勝りとも言える剛毅なタッチ、ロマンティックな詩情を交えて、この1楽章形式の怪作に盛り込まれた楽想を抉りに抉り抜いています。アルゲリッチは1990年代にEMIにこれら2曲を再録音していますが、基本的な解釈は全く同じであり、1968年の時点で既にこれらの作品についての解釈が出来上がっていたことがわかります。
アバドの十全なサポート
アルゲリッチの奔放なソロにとって盤石のサポートとなっているのが、若きクラウディオ・アバドの指揮といえるでしょう。前年に録音されたアルゲリッチ初のコンチェルト・アルバムでもベルリン・フィルを指揮してその若獅子ぶりを存分に発揮していましたが、当盤では名門ロンドン交響楽団(この録音の10年後にアバドが音楽監督に就任するオーケストラ)と組んで、アルゲリッチを盛り立てています。ショパンもリストもソリストにスポットがあたりがちで指揮者にとっては見せ場の少ない曲ともいえますが、ここでの雄弁かつ緻密極まりないオーケストラ伴奏は、さすがアバドならではといえるでしょう。
ドイツ・グラモフォンらしいコンサート・パースペクティヴを実現した名録音
この録音で興味深いのは、同時発売のシェリング盤と全く同一会場での録音であるということでしょう。シェリング盤でのフィリップスの録音クルーが近めの音像でソロをクローズアップし、室内オーケストラの親密な響きを捉えていたのに対し、当盤では、この時期のドイツ・グラモフォンらしいやや距離と響き感のあるパースペクティヴで演奏の全体像が捉えられています。エンジニアはドイツ・グラモフォンのヴェテラン、ハインツ・ヴィルトハーゲン、プロデュースはアバドやポリーニの録音を一貫して手掛け、盟友として知られたライナー・ブロックです。今回のSuper Audio CDハイブリッド化に当たっては、これまでのエソテリック企画同様、使用するマスターの選定から、最終的なDSDマスタリングの行程に至るまで、妥協を排した作業が行われています。特にDSDマスタリングにあたっては、DAコンバーターとルビジウムクロックジェネレーターに、入念に調整されたエソテリック・ブランドの最高級機材を投入、また同社のMEXCELケーブルを惜しげもなく使用することで、貴重な音楽情報を余すところなくディスク化することができました。 (資料提供:エソテリック株式会社)
【演奏者】
マルタ・アルゲリッチ(ピアノ)
クラウディオ・アバド(指揮) ロンドン交響楽団
【録音】
1968年2月9日-12日 ウォルサムストウ・アッセンブリー・ホール(ロンドン)
【レコードとしての初出データ】
[初出] 139383(1968年)
[日本盤初出] MG-2057 (1969年1月)
【オリジナル・レコーディング】
[エグゼクティヴ・プロデューサー] カール・ファウスト
[レコーディング・プロデューサー] ライナー・ブロック
[バランス・エンジニア]ハインツ・ヴィルトハーゲン
[Super Audio CDプロデューサー] 大間知基彰(エソテリック株式会社)
[Super Audio CDリマスタリング・エンジニア] 杉本一家(ビクタークリエイティブメディア株式会社、マスタリングセンター)
[Super Audio CDオーサリング] 藤田厚夫(有限会社エフ)
[解説] 諸石幸生 小林利之
[企画/販売] エソテリック株式会社
[企画/協力]東京電化株式会社
MARTHA ARGERICH / マルタ・アルゲリッチ
アルゼンチン出身のピアニスト (1941-)