シューベルト: ピアノ三重奏曲 第2番 / SCHUBERT: PIANO TRIO NO.2 IN E-FLAT MAJOR. OP.100 D.929
クラシックシューベルトのリート4曲のピアノ三重奏版 / 最晩年の傑作
- 通販番号
- 1009204058
- 発売日
- 2026年04月15日
- EAN
- 4562264261031
商品詳細情報
シューベルト:
【収録内容】
ピアノ三重奏曲 第2番 変ホ長調 作品100 D.929
01. 第1 楽章 アレグロ
02. 第2 楽章 アンダンテ・コン・モート
03. 第3 楽章 スケルツァンド:アレグロ・モデラート
04. 第4 楽章 アレグロ・モデラート
05. アヴェ・マリア (編曲:椿三重奏団)
06. 菩提樹 (編曲:椿三重奏団)
07. 野ばら (編曲:椿三重奏団)
08. セレナーデ (編曲:椿三重奏団)
【演奏者】
椿三重奏団
高橋多佳子(ピアノ)
礒 絵里子(ヴァイオリン)
新倉 瞳(チェロ)
DSD11.2MHz ハイレゾ・レコーディング
24bit/384kHz ハイレゾ・ポストプロダクション
企画制作:アールアンフィニ
発売:ミューズエンターテインメント
協力:ソニー・ミュージックソリューションズ
録音:2025年10月1日〜3日
大曲と小宇宙を一枚に同居させたこのディスクは、椿三重奏団が近年磨き上げてきた音楽の最も美しい現在形である。聴き終えたとき、三人の“現在”と作曲家の“永遠”が、静かに同じ部屋で呼吸しているのを感じとることができるだろう。CD後半に収録されている誰もが知っているシューベルトのリートの名品4曲のピアノ三重奏版も、シューベルトの微笑み、喜び、哀しみ、祈りなどが多彩な表情を持って語りかけてくる。なお、使用ピアノはウィーンが生んだ名器「ベーゼンドルファー Model 275」−その気品あるまろやかな響きと絹のように繊細なタッチは、1800年代初頭ウィーンの品格を湛えたシューベルトにまことにふさわしい楽器といえるであろう。 下田幸二(ライナーノーツより)
〜凛としたピアノ・トリオの誕生とその充実のとき〜
2008年に初共演し、2019年に『椿三重奏団』と命名されたピアノ・トリオの活動は、近年ますます充実の度を深めている。ピアニスト高橋多佳子、ヴァイオリニスト礒絵里子、チェリスト新倉瞳といういずれも桐朋学園大学出身の才媛によるアンサンブルは、どこへ行っても喝采を浴び続けている。
筆者は『椿三重奏団』の活動を最初からつぶさに聴くという幸運に恵まれてきた。その道程をふり返ってしみじみと感じることがある。それは、三人がお互いの人間性を深く愛しながらも、プロフェッショナルな音楽家としての誇りを高く保ち、個性を隠すことなく披露しつつ、妥協せずにアンサンブルを見事に醸成してゆくというポテンシャルの高さである。さまざまな作品での最初の合わせから、数度のステージを経て、作品が芳醇な香りを放っていく三人のさまを聴いていると、それはまるで素晴らしいワインのようだ。彼女たちが醸し出す演奏には、幾年もの熟成に耐えうる確固たる「音楽の核」が存在している。
そんな『椿三重奏団』の充実を象徴する出来事の一つに、「音楽の友」誌による「あなたが選ぶクラシック・ベストテン2024」(2024年9月号)がある。その室内楽部門で、『椿三重奏団』は、「第5位」にランキングされたのである。これは『イ・ムジチ合奏団』(第4位)と『ベルリン・フィル八重奏団』(第6位)に挟まれてのランク・インで、椿三重奏団の演奏の質が高く評価されてのことであった。
広がるレパートリー〜シューベルトへ
『椿三重奏団』は、2020年、メンデルスゾーン&ブラームスの《ピアノ三重奏曲第1番》という王道の二大ピアノ三重奏曲でデビュー・ディスクをリリースし、2023年には、チャイコフスキー《偉大な芸術家の想い出に》とショスタコーヴィチ《ピアノ三重奏曲第2番》という濃厚で熱いロシア音楽によるセカンド・ディスクで、確固たる地位を築いた。
とりわけ近年の椿三重奏団を特徴づけるのは、音の密度を上げるだけではなく、音と音の「行間」を美しく生み出していることだろう。ピアノは和声と対位法の色彩を精緻に配し、ヴァイオリンは言葉の子音のようにフレーズの輪郭を立たせ、チェロは胸郭の呼吸のような低声の深みで全体を温める。その上で彼女たちのアンサンブルは、各々の音楽の息遣いの確かさと同時に、互いの音を聴きながら「瞬時に」役割を入れ替える柔軟さ――前に出る者、支える者、まとめる者がフレーズごとに巧みに交替していく身のこなし――を獲得してきたのである。
『椿三重奏団』が、第3弾のディスクに選んだ作曲家は、シューベルトである。彼女たちがシューベルトの室内楽作品の傑作である《ピアノ三重奏曲第2番変ホ長調 作品100 D.929》をレパートリーに加えたのは2025年1月で、最初に強くこの作品を希望したのはチェロの新倉瞳であったという。「ソリスト性の高い私たちが年月を重ね、お互いにアンサンブルの深みを獲得してきた今こそシューベルトを」との想いであった。ちょうど高橋多佳子は2024年にオール・シューベルトのリサイタルを開いてシューベルトを近しく感じていたし、礒絵里子も《弦楽五重奏曲ハ長調》や《ピアノ五重奏曲「ます」》などのシューベルトのステージを計画しており、三人はすぐさま意気投合した。実際、「最初の合わせから三人の考える音楽はスムーズに同じベクトルへと結晶化していった」と高橋は言う。そして、何度かのステージを経て礒が感じた「シューベルトの良さにたくさん気づけたこの作品に心から感謝している」という言葉に三人の想いは集約されよう。こうして、本ディスクが日の目を見たのである。
なお、使用ピアノはウィーンが生んだ名器「ベーゼンドルファー Model 275」―その気品あるまろやかな響きと絹のように繊細なタッチは、1800年代初頭ウィーンの品格を湛えたシューベルトにまことにふさわしい楽器である。 解説:下田幸二
(ナクソス・ジャパン)
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TSUBAKI TRIO / 椿三重奏団
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